筑波山麓で森づくり

植樹の活動
森林に降った雨は、地表のふかふかの土壌にしみ込みこんで、ゆっくりと時間をかけて移動します。このため森林は河川に流れ込む水の量を調節する働きがあります。さらに、雨水が落葉などの堆積物や微生物が棲む土壌の中を通過するあいだに、窒素やリンなどの成分が吸着・濾過されて浄化され、きれいな沢水となって出てきます。これらの成分は、植物に吸収されて生長を助けます。

 筑波山や山麓に降った雨は、豊かな自然を育み、ふもともの田畑をうるおしてきました。やがて、それらの水は桜川に集まり、霞ヶ浦の流れ込んでいます。筑波山やその周辺の森は、霞ヶ浦の大きな水源のひとつであり、茨城県南地域の人々が毎日使う水道水の源となっています。筑波山や山麓の森を保全することは、私たちが毎日利用する飲み水を守り、生活を守ることにつながっているのです。



 「つくば環境フォーラム」は、平成18年から、筑波山麓のつくば市神郡(かんごおり)地区で霞が浦水源の森づくりを推進しています。また、森の手入れで出た竹や雑木、間伐材などを資源として活用することに取り組んでいます。

★ 当活動は、長年にわたり国土緑化推進機構「緑の募金」公募事業の助成をいただいて実施しました。「緑の募金」は、全国の㈱ローソンの各店舗を通じて多くの方々からお寄せいただいた寄付金から成り立っています。ご支援に感謝いたします。